コーヒーとチョコレート

世界的に有名なシアトル・コーヒー

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シアトル・コーヒーを一躍有名にした「スターバックス」は、1971年にシアトルで生まれ、現在40カ国以上に約16,000店のコーヒーショップを展開する世界一のスペシャルティコーヒーに成長しました。また、国内10州以上に160のコーヒーシップを有する「タリーズコーヒー」もシアトルが発祥地。1971年シアトルのダウンタウンに開業し2003年に「スターバックス」の子会社となった「シアトルズベストコーヒー」もシアトルのあるワシントン州で生まれました。
シアトル・コーヒーは、浅く焙煎したコーヒー豆を使うアメリカン・コーヒーとは違い、エスプレッソをベースにミルクを入れたカフェラテやカプチーノ、チョコレートやホイップクリーム、キャラメル、フレーバーシロップなどでアレンジしたものをさします。コーヒーは普通のものとノンカフェイン、加えるミルクは低脂肪、無脂肪、豆乳、それにシロップの量や温度など、アレンジが豊富でカスタマイズできるのが人気の秘密です。

スターバックス本社。スターバックス本社のある一画は以前、SODOセンターと言われていましたが、今はスターバックスセンターと改名されています。

シアトルの街では朝の8時半頃から10時頃まで、どこのお店も朝のコーヒーを求める人で賑わいます。シアトルのダウンタウンには本当にたくさんのコーヒー店があり、特にスタバは目につきます。

タリーズの本社ビル。以前は、地元のレーニエビールの工場でした。

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インディペンデント系カフェ

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シアトルは、大手チェーン店だけでなく、インディペンデント系カフェも元気です。

「カフェ・ラドロ(Caffe Ladro)」は、シアトル周辺に13の店舗を持ち、地元に根強いファンを持つカフェ。ここでは2002年からフェアトレードのオーガニックのコーヒーを使用しています。「カフェ・ラドロ」とはコーヒー泥棒という意味で、大手チェーン店から客を奪い続け、全米紙「USA TODAY」のトップ5にも選ばれたことがあり、2007年にはシアトルウィークリー誌の読者が選ぶベストコーヒーハウスに選ばれています。

「ゾッカ(Zoka Coffee Roaster & Tea Company)」。「ゾッカ」は、1996年にワシントン大学出身のジェフ・バブコックによってシアトルの北のウォリングフォード地区にオープンしました。2008年にはロースター・オブ・ザ・イヤーを獲得した本格カフェです。美味しいコーヒー、ラテアートとホームメイドの焼き菓子、Wi-Fiを使える店内は、席を探すのが難しいほどいつもいっぱいです。

「ZOKA(ゾッカ)」とは、物事の始まりや原点を意味する言葉。経営本位ではなく、美味しいコーヒーを飲んで欲しいというスペシャルティコーヒーの原点に立ち返ろうと創業した「ゾッカ」は、世界のバリスタ選手権において名の通ったバリスタの手によって作られています。

最後に紹介する「シアトル・コーヒー・ワークス」は、2006年の秋にオープンしたお店。最初はシアトル・ダウンタウンのパイク・ストリートのTシャツ店内にありましたが、2007年に店舗を拡張。このお店の特徴は、シアトル周辺の厳選されたロースターの豆を一店で味わえるということ。3種類のダブル・エスプレッソをテイスティングできる「The Works」は、様々なコーヒーの魅力を飲み比べることができます。

「シアトル・コーヒー・ワークス」の名物看板、コーヒー・ドリンキング・マンが目を引きます。

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シアトルのアルチザン・チョコレート

シアトルはコーヒーに続き、チョコレートも注目されつつあります。なぜならシアトルには、全米でも有名なアルチザン・チョコレート・メーカーがいくつもあるからです。「アルチザン」とはフランス語で「職人」の意味。チョコレート作りの職人、ショコラティエが作るチョコレートは、シアトルだけでなく全米でも大人気なのです。

2007年の夏にニューヨークで行われたファンシー・フード・ショーのチョコレート部門で、最終選考に残った4社のうち、なんと3社(「フランズ・チョコレート」、「シアトル・チョコレート」、「テオ・チョコレート」)がシアトルのチョコレート・メーカーでした。全国紙のUSA TODAYは、シアトルをチョコレート好きのパラダイスの1つと呼んでいます。

フランズ・チョコレート(FRAN'S CHOCOLATES)

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「フランズ・チョコレート」は1982年に創業され、先に述べた2007年のファンシー・フード・ショーの最終選考に残ったチョコレート・メーカーの1つ。65%のカカオを含むベネズエラのチョコレートでできた「ダーク・ホット・チョコレート・ミックス」は、同ショーでのホット・ドリンク・カテゴリーで金賞を受賞しました。あのオバマ大統領も、このお店のシーソルト・キャラメル・ミルクチョコレートが大好物です。創業者であるシアトル出身のフラン・ビゲローさんは、『The Book of Chocolate』(2004年出版)で "米国最高のショコラティエ"と評されたことがある、全米最高のショコラティエの一人です。

ダウンタウンにある「フランズ・チョコレート」の店内はジュエリーショップのように、とてもお洒落です。

テオ・チョコレート(THEO CHOCOLATES)

「テオ・チョコレート」は、米国で唯一のフェアトレードのオーガニック・チョコレートを作るスペシャルティ・チョコレート店です。テオという店名は、テオボマカカオ(神々の食べ物)というカカオの木の名前から取ったものです。2007年のショーでは、見事金賞を受賞。2008年には全米で大人気のトーク番組の司会者であるオプラ・ウィンフリー監修の『O』マガジンのベスト・リストにも選ばれています。

「テオ・チョコレート」の店内は暖炉のある落ち着いた雰囲気。きれいにラッピングされた商品がディスプレイされ、いろいろな種類の試食もできます。

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シアトル・バラードにある工場では6ドルで工場見学ができます。カカオの歴史や栽培方法、フェアトレードなどについてガイドの説明を受けながら、何種類ものチョコレートを試食できます。チョコレートもワインと同じように、カカオの産地によって違った味を楽しむことができます。説明後は、チョコレート生産工程の説明を受けながら、工場内で豆からチョコレートができるまでの製造工程を見学できます。工場に隣接されているショップでも、チョコレートの試食ができるので、チョコレート好きにはたまりません。

工場見学では工場に入る前に髪の毛が入らないためのキャップを渡されます。

チョコレート・ボックス(CHOCOLATE BOX)

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シアトルのパイク・プレイス・マーケットの近くにある「チョコレート・ボックス」は、マイケル&ヴァレリ・ブロットマン夫妻が開店したチョコレート専門店。ここでは、シアトルのアルチザン・チョコレート4社(「Theo」、「Oh! Chocolates」、「フィオリ・ショコラティエ(FIORI CHOCOLATIERS)」、「ショコラ・ヴィターレ(Chocolat Vitale)」)の他、大小の地元のチョコレート・メーカーの商品が買えるだけでなく、「ゾッカ」のエスプレッソや人気店のケーキやペストリーが買うことができます。また、シアトルのチョコレート屋さんを見学するツアーも行われています。

シアトルの新しい名所、「チョコレート・ボックス」。

PHOTO: SAYURI N MUNDAY
TEXT: MICA OKAMOTO

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